LOOBワークキャンプ&スタディツアー

ワークキャンプ&スタディツアー記録
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第11回ギマラス島ワークキャンプ

期間: 2005年8月1日~8月8日
開催地: ギマラス島ヌエババレンシア
参加者: 日本人7名、比人4名、スタッフ十数名
活動内容:
・ワーク(家屋修繕)
・井戸の水質検査
・ホームステイ
・フレンドシップナイト/フィリピーノナイト
ワーク・プロジェクト(家屋修繕)

今回は衣食住の基本的な視点から生活のあり方を振り返るキャンプとなりました。 村人の家屋の屋根や床やトイレを修繕しました。車が入れないジャングルの中に家があるため、まずはセメントと砂運びからの作業から。その後はセメントを作ったり、ブロックを積んだり、トイレを立て替えたり、ニッパ椰子をGIシートに換える作業も実施しました。家族だけでなく近所の住民もたくさん手伝いに来てくれました。

参加者の声 1. HIRO

3度目の海外とはいえ、英語にかなりの難がある私にとって、今回の一番のネックは、ちゃんとしたコミュニケーションがとれるのか?ということでした。前半の3日目くらいまでは、言いたいことがうまく伝えられない辛さで嫌になっていましたが、同じ家にステイしたロイがよく私の話を聞いてくれた。ミヤシにはロイとのコミュニケーションを手伝ってもらえたし、なにより二人の優しさでもって次第に自分の言いたいことがしゃべれるようになりました(もちろん全てではないけど・・)。後半は彼らとの距離が縮まって、安心感を持ちながらコミュニケーションすることができ自分の性格を開放できたなと思います。それはすごく自分にとって快いことでした。

また、スモーキングタイムも重要な時間となりました、お互いリラックスした状況でしゃべれるタバコにトライしてよかったなと思います(もちろん日本では吸いません・・・)。

さて、ホームステイではタラバハンの人々の生活状況について知ることができました。普段の彼らの社会の共同体の中に入れさせてもらい、現地の人の目線でいろいろなものを考えることができました。天然素材 100%のニッパハウスの中には、祖母、両親、子供たちそして動物とが一緒に生活をしていました。

特に、子どもたちは、人懐っこくて、天真爛漫な子達でした。楽しいことが大好きで、疲れたら寝る。子どもらしい彼らの笑顔は、私を常にハッピーな気持ちにしてくれました。彼らの兄として、強くたくましく思いやりのある人間になってほしいと心底思いました(それを英語で伝えたかった・・・)。

また、ワークキャンプでは屋根とトイレの素材をニッパからGIシートに変える作業だったのですが、人手が余ってしまうときがあって、待ちぼうけている時間もありました。錆びた釘を打ち込こむこと、雨にぬれながらの作業をしたことなどそれなりにきつい部分もありました。とにかく、慎重にそして無難に作業が終わった気がします。もっとタタイとコミュニケーションが取れればよかったのではないかと反省しています。両親と接する時間よりもスタッフと一緒にいる時間のほうが長く、彼らの悩みとかを聞いてあげる時間があればもっと有意義だったかなと思います。ナナイは別れる時に涙を見せたときには、こっちも涙がでそうになりました。もっと、お互い話したいことがあったのだと思います。現地の苦労をもっと察してともに悩んであげたかったです。

今回のキャンプで、タラバハンの人たちの生活ぶりを見させていただいて、彼らとともに笑顔で楽しく過ごせたことお互いにとって有意義なものとなりました。そして、たくさんの友達を作れたことは、私にとって大きな財産となりました。何よりも将来のタラバハンの村を担っていく子どもたちには元気に成長していってもらいたいです。大きくなった 5年後、また彼らと話をしに訪れたいと思います!

参加者の声 3. ASAMI 

タラバハンでの出来事全てを覚えていたくて、一つ一つを何度も何度も思い返しています。今まで訪れた中で一番近い国なのに、一番大きなカルチャーショックを感じています。 (評価会で言ったことそのものなのですが)私がワークキャンプに参加した理由の一つは、将来発展途上国の社会開発に携わりたいと考えていたからです。特に子供が大好きで、子供たちが教育を享受できより幸せな毎日を過ごせるような世界をつくりたいと考えていました。

しかし実際に自分は何ができるのか、日本で知識ばかり詰め込んでいても見えてこないし、今後の大学での専門を選択する上でも実際に体験してみようと思い参加しました。タラバハンで出会った子供たち、特にステイ先のホストブラザー・シスターは素直で、元気で、家族思いで、人懐っこい子ばかりでした。愛を語らせたら私なんて足元にもおよばないほどの考えをもっていて(笑)最初はませてるなぁと思ったけど、真剣に家族や恋愛について教わり、自分でも考える環境があるのだと感じました。

四女は朝から水汲み、洗濯をして、女手一つで子育てするNanayを手伝っています。三男は毎晩ステイ先に戻る時、小さいのに私の荷物を全て持ち、懐中電灯で足元を照らしながら歩いてくれました。 8歳の末っ子も私たちがワークをしているとき、重い荷物や水を運んだり黙々と働いていました。日本の同じ年齢の子に比べたら小さくて細い子達ばかりです。プログラムが忙しくてなかなか遊んであげられなかったけど、彼らから学ぶ事がたくさんありました。子供たちの笑顔が見たいと、より一層願うようになりました。

キャンプに参加したもう一つの目的は真の“豊かさ”とは何か見つけるためでした。日本にて、私は心が満たされることがありません。確かに便利で、物質的には不自由のない生活をしているけど、精神的に自分自身や日本が豊かだとは思いません。実際、精神的に不安定な時期もありました。期待したとうり、というかそれ以上に濃かったタラバハンでの毎日は、その答えのヒントを与えてくれた気がします。確かに私たちの生活と、タラバハンの生活は違いました。しかし心の豊かさを示すもの、私たちの生活に欠けていてタラバハンに存在するもの。それは今考えてもはっきりとはわかりません。でもタラバハンで感じた、なにか目に見えない「温かさ」というか「ぬくもり」が日本人の私の心を満たしてくれていたような気がします。

短期間でも、わかり合おうとすれば大切な家族や友達になれるということ。ホームステイの家族やフィリピーノキャンパーとの交流で実感しました。自分がこれからの毎日を豊かにすごすためには、自発的に行動しなければならないと思いました。自分から心を開いて、自分を理解してもらう努力をしようと今は感じています。

当初、私はタラバハンの人々に何かを「してあげる」という気持ちでした。しかしワークにおいても助けられ、教えてもらう事ばかりで、貧困や人生についても真剣に考えている彼らに学ぶ事ばかりでした。ボランティアに行った私自身が、一番得たものが多いのでは?という気さえします。もっともっと学業も人生勉強もしなければと痛感させられます。

あともう一つ、私はキャンプ前、タラバハンの人々やステイ先の家庭との交流を中心に考えていました。しかし共にボランティアに参加した同年代のフィリピーノキャンパーとの交流はそれと同じぐらい刺激的でした。日本人キャンパーとタラバハンの人々の橋渡しをしてくれた彼らと議論したり、ふざけあったりできるところがLOOBのキャンプの魅力の一つだと思います。

私は参加者のなかで最年少で、ボランティアも初めてだったので、不安もありみんなに従っておとなしくしてればいいかなとも思っていました。しかしプログラムは、自分で提案し、参加しなければ成立しない事ばかりでした。そのおかげで充実していたのだと思います。このような機会をもうけていただいた LOOBスタッフのみなさま、一緒に頑張った日本人&フィリピーノキャンパー、タラバハンのみなさま、本当にありがとうございました! 必ずまた参加します。その時にはひとまわり成長した自分になっていたいと思います。

参加者の声 3. MIYASHI

僕は今まで、ボランティアをしている現場には行ったことはありますが、実際にした経験がありません。オリエンテーションでも言ったとおり、ボランティアをする上で、何らかの結果が必要だと考えています。その点では、今回のワークキャンプではある程度の結果が出せたのではないかと思います。ステイ先のトイレを建て替えたり、高校生に水質調査キットを渡す事が出来たり。

でも、中途半端で終わってしまったものもあると思う。例えば、井戸の近くで洗濯しているのを見ても、「ここの人たちは毎日している」と見て見ぬふりをし、ワークも「プログラムがあるから」と、病気のタタイに任せきりだったように思います。僕が出来ることはもっとあるはずで、出来ることが出来なかったと、今、少し思っています。しかし、タラバハンの人々は帰り際に「ありがとう」と言ってくれたのを聞くと「役に立った」って言ってもいいのかな?とも思いました。「ボランティアは結果を求められる」という考えは変わりません。でも、自己満足的な考え方なのかな?とも思うようになりました。 

また、タラバハンの人々は苦しい生活の中にあってもそれを楽しむ方法を知っているように思いました。毎日が楽しそうで、満足はしていないが充実している、そんな印象です。酒と音楽があれば踊りだし、ボールと人が集まればバスケを始め、ピコピコハンマーとヘルメットがあれば「叩いて被って」を始め、僕のナナイに関しては、何も無いのに突然フラダンスを踊りだす。「幸せモンやな~」と少し羨ましかった。

特に子どもを見ていると、そのようなことを強く感じました。いつも、笑っていて、面白くない事を言っても爆笑のルツボ。あんなに楽しそうに笑っている子ども達見たのは久しぶりでした。ワークキャンプの二ヶ月前に友人の一人が思いつめて自殺をしました。あのアホタレにタラバハンの生活を見せたかったと、今になって思いました。 また、楽しいだけではなく、フィリピン人はとても優しかった。毎晩ジャンさんやキース、ロンが毎日傷の手当てをしてくれ毎日気にかけてくれました。あんな小さい傷をあそこまで気にかけてもらったのは生まれて初めてでした。フィリピン人は日本人に無いものをたくさん持っています。そんなフィリピン人を見習わなければならないと思いました。

ところで、僕はお土産を長く持っていると、手を出してしまうので帰ってすぐ、配って回りました。そこで言われるのは、決まって「ええ経験したな。そんな経験は若いうちしかできひんからな。」です。「大人になったら、体力、元気、責任。色々な事が行動を制限して、東南アジアのような少しややこしい場所に行きたいけど行けなくなる」と言います。

僕はそうは思いません。逆に、大人になってから、そういう場所に行くべきだと思います。たいていの大人は体力、責任を口実に行かないだけのように思います。体力、責任を理由に消極的になってしまうのが大人なら、僕は一生「ガキ」で良いと思います。僕は、これからは「ガキ」のまんま、フィリピンだけじゃなくて世界の色々な場所を見て、成長していきたいと思います。さしずめ、世界各地の水蒸気を吸収してモクモク大きくなり、風に流され世界中を旅する、「雲」のように生きていきたいと、ワークキャンプを終えた今、強くそう思います。

最後に、ワークキャンプに関わったみんな、海外初めての僕にこんな良い経験をさせてくれてありがとう。日本から引きずり出し、世界を広げてくれて、本当に感謝しています。