LOOBワークキャンプ&スタディツアー

ワークキャンプ&スタディツアー記録
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第10回ギマラス島ワークキャンプ

期間:2005年2月25日~3月6日
開催地:ギマラス島ヌエババレンシヤ町
参加者:日本人8名、比人5名、スタッフ十数名
活動内容:
・ワーク(養豚場の雨水貯水槽を建設)
・ホームステイ
・高校訪問(日本文化紹介)
・ジャパニーズナイト/フィリピーノナイト
ワーク・プロジェクト(養豚場の雨水貯水槽を建設)

2002年からタラバハン村で続けている養豚事業。今回のワークでは貯水槽を 建設しました。村には水道がないため、これまで豚の体を洗ったり養豚場を清掃したりするには井戸から水を運んでいました。この作業は養豚に参加するお母さ んや子どもたちの仕事で大変な重労働であるため、雨季に雨水を蓄えるタンクを作りました。

参加者の声 1. SARA

このワークキャンプの感想を一言で表すと「刺激的」だった。ジャマイカ、バハマ、カナダ、ベトナム等様々な国へ観光で足を運んだ事もあり、ニューヨークで生活したこともあるので今までたくさんの刺激を受けてきた。

だが、今回フィリピンで過ごした10日間が圧倒的に刺激的だった。タラバハンで違う生活を味わうことができ、その生活を通じて習慣、価値観、歴史、物価や 宗教等の様々なことについて身近で学ぶことができた。タラバハン=フィリピンではないので、「フィリピンの全てを理解した」なんて立派な発言は口にするこ とはまだできない。フィリピンという国のたった小さな一部かもしれないが、ワーク、ホームステイ、プログラム、そしてLOOBスタッフやキャンパーや村の 人々と触れ合い、話すことによってその一部を深く味わうことができた気がする。

タラバハンの人々はとても人間らしいと感じた。子供は元気いっぱいで、子供らしくてかわいかった。大人も子供も親切 で、人想いだった。人想いすぎと言えるぐらい全く自己中心ではなかった。何も他人事ではなく、私たち日本人のことも家族のように接してくれる。あの環境で 長閑な生活を送っているからこそ、あのような人になれるのではないか。とても不便な環境かもしれないが、素晴しい環境だと思った。私はタラバハンの方々ほ ど心は広くないことに気付き、自分がまだまだ未熟だと何度も感じた。

お風呂、食事、挨拶、食器洗い等、一つ一つが貴重な経験であり、良い勉強になった。もう一度ワークキャンプに参加し て、今回気付くことができなかった事に気付きたい。違う面で物事を見られるようになりたい。今回挑戦できなかったことに挑戦したい。それまでに自分を磨 き、少しでも成長するように努力しようと思う。

今後もたくさんの人と出会い、知識を増やし続けたい。他国を知ることによって、日本の長所や短所が明らかになる。たくさんの人々と触れる事によって、自分 の長所や短所も明確になると思う。たった10日間のワークキャンプでしたが、刺激、友情、知識等を身に付けて日本に持って帰ってくることができた。一生の 思い出になった。心から感謝しています。どうもありがとうございました。

参加者の声 3. YOHEI 

僕は今回がワークキャンプ初参加でしたが、このフィリピンでの2週間弱の生活はとても貴重な経験になりました。率直な感想は「行って良かった。」フィリピンの実情、人々の生活スタイル、価値観、人の暖かさ 色んなことを感じたり、知ったりすることができました。

実際に訪れるのはこれが初めてでしたが、フィリピンの多くの地域が貧困問題を抱えているのはよく知っていました。こ のワークキャンプに参加したのもこの点についての興味を持っていたからで、実際行って見たらどんな風に感じられるのだろうと言う気持ちがありました。こう した関心を持ってフィリピンを訪れましたが、今回訪れたタラバハンの村は、貧困と言う意味で僕が想像していたほどのひどい状況ではなかったように思いまし た。世界的に見ても、フィリピンに関しても、もっと悲惨な貧困地域があることは知っていました。ただそれでも、都市との経済格差があることや、貧困のため モノがない・公共サービスを受けられない、その一方で家電はなぜか揃っているなど家庭でのお金の使い方がすごくアンバランスなこと、色々な問題があるよう に思いました。

でも、こうした貧困問題がある一方で、村の人達は幸せに暮らしているように見えました。現実は厳しいかもしれないけ れど、だからといってそれが必ずしも不幸だとは限らないと思いました。特に、子どもたちは本当に元気で、本当にかわいかったです。小学校に行ったときは感 激でした。今の貧しい状況が少しでも良くなって、子どもたちが将来にもっと夢を持てるようになったらいいと思いました。

こうした子どもたちと接したことも含めて、今回一番感動したのはフィリピン人の暖かさに触れたことです。ホームステ イ先の家族は見ず知らずだった暖かく僕を迎えてくれました。1週間後には本当に家族の一員になったような気さえしました。またフィリピン人のホスピタリ ティの精神にも感心させられました。僕と1週間寝食をともにしたフィリピン人キャンパーを始め、キャンパー、スタッフ、村の人達は本当に世話好きで、村で の生活やワークに慣れない僕らを助けてくれました。 逆に、キャンプ中に難しいなと思ったのは、コミュニケーションの問題です。フィリピン人達と必要最低限の会話はできたと思いますが、自分の意見を伝えた り、質問したり会話を深めたりするのが難しかったです。実際には、努力はしてみたつもりでしたが、言いたいことはあるのに言葉が出てこなくて、とてももど かしかったです。もっと英語ができて、色んな話ができたらなぁと思いました。

ワークに関しては、もうちょっと参加できたらよかったなという気持ちがあります。仕方のないことですが、ワークは専門的な作業も含まれているので、フィリピン人中心の作業になりました。単純作業や、参加できるところは手伝うことができましたし、結構 しんどくてやりがいのあることも多かったです。ただ、人数が多いこともあるし、フィリピン人に任せざるを得ない部分もあったので、横で見ている時間も多かったです。その時に、もうちょっと参加できたらなと感じることがありました。

こんな風に難しいところもありましたが、今回自分の中で一番大きかったのは、何よりもフィリピンの人々の暖かさに触れたことと、子どもたちが本当にかわい いなと思えたことです。最初は色んなことに慣れてなくて、正直ちょっと帰りたかったです(笑)。でも今は、必ずもう一度あの村に帰りたいと思っています。 それはあの人達がいるからです。タラバハンの人々、スタッフ、キャンパーの人達と出会えたことは僕にとってかけがえのないことです。みんなが今以上に幸せ な生活を送っていけることを心から願っています。

参加者の声 3. SAYAKA 

これまで国際交流や開発に興味を持ってきた私にとって、今回のワークキャンプは待ちに待った初めてのアジア訪問でした。自分自身、国際協力に対しての問い や参加への目的を抱き、訪比したことで、その解答や達成が得られたばかりでなく更なる問いや予期以上のものが得られるワークキャンプとなりました。

まず、フィリピーノキャンパーやスタッフの皆さんとの交流を通して、両国の「歴史・文化」、「現在の社会問題」、 「慣習」など、伝統からリアルタイムまでを通した異文化交流ができました。更にはそれぞれ国という枠を超えた、「恋愛・結婚観」、「現実や将来に対しての 向き合い方」などの話題を通じて、個々の人々の価値観に刺激を受けることも出来ました。生まれた国が違うということによる表面的な違いだけでなく、もっと 内面的な部分での違いや国という枠を超えた共通感を持てたことは、私にとってのすばらしい経験となったばかりでなく、国や現状が違っても同じ感覚を持ち、 同じように日々に向き合っている人がいるという事でこれからへの強い励みとなりました。

そしてホームスティや小学校訪問では、日本に居ては感じることの出来ないほど、自分の存在が他者に与える影響につい て意識することが出来ました。自分は何も意識していなくてもフィリピン人にとっては日本人という異なるパーソナリティを持っている存在であるということに 加え、現地の他者と過ごすことを大切にするという価値観が自分自身の言動と周囲の関係性を良くも悪くも明白にさせました。この経験が、日本で自分がしなく てはならないことに追われ人との関係を軽視してしまっている自分の生活形態をまざまざと浮き彫りにし、自分自身の存在と他者の関係性を考え直すきっかけと なりました。

また参加希望当初は、普段とはまったく違った生活形態に順応できるのか、自分自身の可能性を試すような気持ちがあり ました。しかし現地に入ると、生活形態そのものがその土地や社会の現状を直接的に反映しており、異なる生活形態であっても周囲の状況に対応して身体に浸透 してくる部分がありました。フィリピーノの仕事との向き合い方、衛生面の捉え方、お金の使い方などは、日本の価値観からすると異なるものとしてしか見るこ とができませんが、現地の気候・経済・歴史を感じて受け取ると納得のいくことばかりでした。

これらワークキャンプを通じて刺激を受けたこと・学んだことの全てが自分の考えや生活形態に受け入れられ、新たな変 容をもたらすとは言えません。しかし短い期間ではあれ、これまでの自分の傾向とは異なる価値観に対して、憧れるだけの気持ちから現実感を伴って体感という 経験は自分のこれからの選択肢を広げることに繋がるのではないかと思っています。特にこのキャンプで学んだ、今ある状況においてベストを尽くすという現状 に前向きな姿勢はこれからの生活で実現していきたいと思います。