LOOBワークキャンプ&スタディツアー

ワークキャンプ&スタディツアー記録
Archive for Workcamp and Studytour

第9回ネグロス島ワークキャンプ

期間:2004年8月27日~9月4日
開催地: フィリピンネグロス島シライ市パタッグ
参加者: 日本人11名、比人6名、スタッフ十数名
活動内容:
・ワーク(農業組合の倉庫建設)
・ホームステイ
・小学校訪問(日本文化紹介)
・ジャパニーズナイト/フィリピーノナイト
ワーク・プロジェクト(農業組合の倉庫建設)

パタッグ村の農夫で構成される農業組合POFMAの倉庫を建設しました。レタスやネギなどの高地野菜を栽培していますが、これまでは共同の作業場がなかったため、収穫後の箱詰めや保管作業を各家庭で別々に行っていました。今回建設した倉庫は野菜の貯蔵はもちろん、ミーティング室や小さなサリサリストアとしても利用されます。

参加者の声 1. YUKO 

その国の人と接してみて初めて知ることがたくさんあります。日本にいるだけでは、殆ど気にもかけなかったフィリピン。それが今、私にとっては将来的に今回のような活動を続けていきたい場所となりました。観光とは違った形の滞在だったからこそ、実際にフィリピンの生活の一部を見ることが出来ました。おなか一杯にご飯を食べなくても、食べられるだけで感じる満足感。それを気づかせてくれたのは、フィリピンでの生活であり、なによりフィリピン人です。
今まであまりアジアに目を向けていなかった私が、今回このキャンプに参加して大きく変わったことがたくさんあります。その中でも最も感じさせられたことは「幸せ」です。「幸せ」を感じる時やものは人それぞれ違って当たり前だけど、フィリピンにいたからこそ感じられた幸せというものに出会えました。

例えば、「人の温かさ」。どこの国でも様々な人がいますが、フィリピンでは特に、コミュニティの繋がりがとても強いです。「日本では失われつつあるコミュニティがアジアの国々には残っている」と聞いたことがありますが、私はコミュニティの意味を知りませんでした。しかし、パタッグ村での生活の中で、自然とその意味を知ることが出来ました。ときにはお節介にも感じてしまうほど、人と関わることが大好きな村パタッグ。

私が知ったフィリピンはわずか10日間で、しかもマニラとパタッグだけなのですが、パタッグの人たちの温かさを一度知ってしまうと、またあの村に帰りたいという思いでいっぱいになります。日本人キャンパーの中でまた帰りたいと思っている人はたくさんいるはずです。 また、「村中にあふれる笑顔」。笑顔で「マアヨンアガ(おはようございます)」と挨拶をすると、必ず笑顔で返してくれるだろうと思って、いつも笑顔になれる自分がいました。人との付き合いってこういうものなのではないかなと、改めて感じました。

私にとって開発途上国に行き、現地の人々と滞在するのは初めてでした。フィリピンに行く前、日本人は金持ちだと思われているのだろうか、そんな目で見られるのだろうか、所詮よそ者だという目で見られるのだろうかなど、色々と考えたこともありました。しかし、そのような心配は全く無用でした。マニラとパタッグ村での滞在では異なりますが、パタッグ村ではそんなことを考えていた自分を忘れていました。日本では「貧しい国」として取り上げられるアジアの国々を見ていると、「かわいそう」だという思いに駆られることもありました。しかし一方で、「かわいそうだと思うこと」に対する疑問がありました。パタッグ村での滞在は、そんな私の思いを吹っ飛ばしてくれました。確かに、裕福な生活ではないかもしれません。しかし、限られたモノの中で草木を使って遊ぶ子どもたちの姿、小さな一つの部屋で家族が集まって交わされる会話、家族みんなで家事を手伝う姿を見ていると、彼らの生活が羨ましくもなりました。何より、「家族と暮らせることの幸せ」を知っているのだと思います。人として大事な物事、また幸せを感じさせてくれました。それは、日本にもある幸せだったりもします。それを当たり前と考えるか、幸せだと感じられるかだと思います。

私は、以前から国際協力に関心があったのですが、実際にやったこともない自分が将来の仕事として考えられるのだろうかという思いもあり、参加しました。そして、自分がしたいのはコレだということを感じました。

LOOBのワークキャンプで倉庫作りをしながら最も感じたことは、「現地の人が望むモノ」の大切さです。もし日本人だけで同じように倉庫を作っていたら、デザインも、勝手も全く異なっていたと思います。現地の気候などにも詳しく、実際に使う人たちだからこそ、コンクリートや木、竹や波板を使って、どのように作るのがベストなのかということを知っていたのだと思います。そうした上でやっと、喜んでもらえるものを作り役に立てるのだと思います。

LOOBのワークキャンプでは、実際にワークを行う村の人々だけでなく、私たちと同じようにキャンパーとして他の島から来たフィリピン人と共に活動がすることが出来ます。このような形のワークキャンプがとても素敵だと思いました。だからこそ、同じ世代のフィリピン人キャンパーの考え方や、人との付き合い方、また彼らの生活についても知ることが出来ました。日本人キャンパーだけでは感じられなかっただろうということがたくさんありました。

フィリピン人と日本人というより、人と人としての関係。7日間一緒に過ごしてきたキャンパーやスタッフとの出会いと経験は本当に一生の宝物です。キャンプ終了後にも連絡を取り合っているフィリピン人キャンパーたちも同じように感じているようで、とても嬉しく思います。文化の違いはあっても認め合うことは出来る。それが、国際交流や国際協力の中で最も大切なことだと思います。そして、異なる国の人同士が、何か一つのことを一緒になって出来る喜びが感じられるのだと思います。  

参加者の声 2. OKACHAN 

ワークキャンプに参加するに至って、初めての海外そして初めてのこうした活動への参加だったので、フィリピン人とどのように接してどのように会話をすれば良いかとても不安でした。しかし、現地でとても暖かく僕たちを迎えてくれて、気軽に僕たちと接してくれるフィリピン人を見て、その不安は自らが作り上げた勝手な壁だと分かった。そして、止めはパタッグでの宿泊施設に着いてすぐ、無邪気に近寄って来て遊んでほしがる村の子供達を見てからです。日本でも子供達に好かれいつも鬼ごっこをしている僕ですが、こんなにも子供達に囲まれ遊んだことはありません。本当にフィリピン人は心が豊かで素晴らしいと思いました。それがフィリピン人と接しての最初の印象です。

学校でのプレゼンテーションでは、日本の文化の一部分ではあるけれど紹介出来てよかった。あのプレゼンテーションから、僕たちも忘れかけている自国の伝統文化などを再発見できた良い機会だったように思います。そして、フィリピン人の子供たちが日本について少しでも興味を示してくれたら喜ばしいことだと思います。ただ悔しかったのが、僕の自己紹介の時に声が大きすぎてマイクから音が飛んでいたことです。そこを除けば、僕にとってとても良い学校でのプレゼンテーションだったと思います。

Workでは、僕が担当だったのもあり自分の中に人生初の責任感というものが生まれた。今まで他力本願な考えが強かった僕にとって、それはとても良いことであり自身の人間的成長につながったと思います。

仕事が始まると、たくさんの子供たちが声をかけてくる。「名前は?」や「一緒に遊ぼ」など。作業しながらでも答えられる質問に対してはちゃんと答えていたけど、「一緒に遊ぼ」などの声には貯蔵庫を建設する作業をしているし断り続けていた。でも、そこでおかちゃんは気付く。「ここで子供達と遊んで子供達を喜ばせることも大切なんではないか?」と。

「全くその通り」だと自分に言い聞かせて、作業を中断して子供達と遊んでしまう僕。村の子供達にとって、僕達のような外国人と接する機会は少ないし、とても貴重で色々なことを学べることのできる存在だったのではないかと思います。そういった意味では、子供達と触れ合うことも、私たちにとっても子供たちにとっても大変重要なことだと思います。

ホームステイでは本当によくしてもらい、そして本当の家族のような日々を送ることができました。ホームステイ初日は家族みながshyでなかなか会話が弾まなかった。「どうなることやら…」と思っていたけれど、僕が日本から持ってきたお土産のおかげで家族とも段々と打ち解けることができた。限られた日数、限られた時間のなかで、断片的な部分しかフィリピン人の生活・文化に触れることができなかったのは残念でした。ただ分かったことは、生活の中心に仕事がきているのではなくて家族と過ごす時間がきているのだと感じた。本来それは当たり前のことであるのに、今の日本にはなく、今の日本に必要なことだと感じることに寂しさを感じるとともに、フィリピンが羨ましく思えた。もう少し、実家に電話しようと思います。

僕は今回のワークキャンプを通じて、協力・助け合うことをとても強く感じました。それはフィリピン人キャンパーとの交流からだけではなく、日本人キャンパーとの交流の中からも学ぶことができました。 Workをする際、皆が1つの目標に向かって動く。そして、言語は違うけれど各々が目標を自覚しているからこそ、言語の壁を越え互いに協力し助け合うことができたことに繋がったと思います。そこにグッとくるものがありました。お互い助け合うことによって、自分も相手も互いに助け合うことを学び、その人に置かれている状況を共有することを学び、そして人を大切にする心を学びます。ボランティアをすることによってお金をもらえることはない。しかし、その裏には「give and take」の関係がしっかり成り立っている。お金よりも大切なものを得たような、そんな時間でした。

参加者の声 3. KAZUYA 

フィリピンでのおよそ10日間の日々、特にパタッグで日本人キャンパーの一人として過ごした時間は、毎日がとても充実していて、自分にとって本当に貴重でかけがえのないものとなった。ここでは、今回のワークキャンプに参加して気づき、感じた多くの事柄の中から、特に印象に残っていることや、伝えたいと思ったことを著していきたい。

まずパタッグで最も印象に残っているのは、何といっても人の温かさである。ワークキャンプ期間中には、これまでにないくらい多くの人達の優しさに触れることができ、またそれを実感する機会が多々あったように思う。これはなにも私が日本人だったからという理由ではなく、フィリピン人の多くは、他人に対して気遣い、思いやりを持って接するということが習慣として備わっていて、それが普段の行動にも自然と反映されていると感じた。

たとえば、男性の女性に対する振る舞い一つとってみても、フィリピン人男性が、日本人男性に比べていかに紳士的であるかということが見て取れた。私個人としては、トレッキングに行った時、登山中に足元を滑らせ転倒するという一幕があったが、その際共に付き添っていたフィリピン人キャンパーだけではなく、他の一般の人達も心配して声をかけてきてくれたこと、また自分のステイ先のホストファミリーだけでなく、ほかのホストファミリーの人たちも、積極的に私たちとコミュニケーションを取ろうとしてくれたことなどに、パタッグの人々の優しさ、温かさを強く感じた。

そして、いつもフィリピンのことを思い出そうとする時に最初に脳裏に浮かんでくるのは、パタッグで出会った子供達の、屈託のない幾つもの無邪気な笑顔である。わたしは特にベースキャンプでの滞在中、実に多くの時間を子供達と遊んで過ごし、彼らとの交友を深めてきた。子供達と鬼ごっこやサッカーをして戯れた時間は、今思えばキャンプ中で最も楽しい瞬間であったかもしれないとすら思う。村の人々との別れの場面で、ホームステイ先の子供達が思い出の品をくれると共に頬にキスをしてくれた時は、言葉では言い表せないほどの切なく、寂しい気持ちに襲われ、涙を抑えることができなかったが、それらの感情に勝って、彼らに対する感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。たまたまこの村にやってきた見ず知らずの日本人に対して、すぐに心を開き、「仲間」に入れてくれたフィリピンの子供達には、忘れていたなにか大切なものを教えてもらった気がするし、いつかまた彼らと再会できることを切に願うばかりである。

最後に、今回のワークキャンプに共にコミットし同じ時間を過ごした、LOOBスタッフの方々はじめ、日本人キャンパー、フィリピン人キャンパー、ホストファミリー、そして私達に優しく接してくれたパタッグの人々には、心からありがとうを言いたい。このフィリピンでの滞在中、貴重でかけがえのない経験をいくつもすることができ、楽しい時間を過ごせたのはみな彼らのおかげであったと思し、このワークキャンプで得たものを今後の人生の糧として、これからの自分の人生に必ず生かしていけるようにしたい。