LOOBワークキャンプ&スタディツアー

ワークキャンプ&スタディツアー記録
Archive for Workcamp and Studytour

第8回ギマラス島ワークキャンプ

期間: 2004年7月30日~8月8日
開催地: ギマラス島ヌエババレンシア
参加者: 日本人9名、比人5名、スタッフ十数名
活動内容:
・ワーク(防水堤の建設)
・ワーク(養豚場の屋根の修理)
・ホームステイ
・小学校訪問(日本文化紹介)
・ジャパニーズナイト/フィリピーノナイト
ワーク・プロジェクト(防水堤建設)

タラバハン村は海沿いにあるため、台風や大雨が降ると海水が未舗装の道路まで到達し、土を削ってしまうという問題がありました。1本しかないこの道路が浸水したり侵食されると村の人は外出できなかったり、侵食された土を元に戻したりと大変だったのです。第6回と第8回のワークキャンプではマングローブ湿地帯と公道の間に防水堤を設置しました。

ワーク・プロジェクト(養豚修復)
→修復後→

2004年の夏の台風で豚小屋の屋根がぺしゃんこに。建設して2年目で、屋根の柱は木やブリなど天然素材を使ったのでそろそろ寿命でした。今回のワークキャンプでは柱を木からコンクリートに強化し、中2階を作って豚の出産時には人が泊まれるようにしました。

参加者の声 1. Mino 

このキャンプがどんなものかと一言で表すとするならば、真剣に見たことはないのだが、世界ウ○○ン滞在記みたいなものであるという表現が一番合っていると思う。「フィリピンのタラバハン村に・・・LOOBキャンパーが出会った。」というところだろうか。しかし、異なる点もある。それは、このワークキャンプには、とてもフレンドリーな村民やスタッフやキャンパーというたくさんの仲間がいたという点だ。初めて来て何が何だかよくわからない自分に気を使って話しかけてくれ、そのおかげで楽しくワークや交流をすることができた。本当に皆さんには感謝している。

タラバハンに来て最初目に付いたことは、ビニール製品が道端にたくさん捨ててあるということだ。彼らは、バナナの皮と同じ感覚で捨てているらしい。フィリピン全体がそうなのだが、近代化が急すぎる。大量消費社会へ一直線だ。携帯などの新しい技術はあるが、ゴミを燃やすことすらできない、何ともアンバランスだと感じた。

タラバハンには、水道もガスもなくて電気もたまに止まってしまう。お風呂はないので、体を洗うときは井戸で水浴びだ。とても寒いときもあったけど、ワーワー言いながら皆で入るのも楽しかった。日本ではなかなかできない、ちょっとしたことが楽しく感じられた。 

言葉は余り通じなくても、首からぶら下げていた自分の名前をみんなが呼んでくれる。なぜかそれがうれしかった。 村の人はとても働き者だ。竹を割るにしても、セメントを混ぜるにしても熱心で仕事が速い。手伝っているとむしろ邪魔なのかと思うほどだ。4日間働いたが、あまり貢献はできていないだろう。けど、お金だけ渡して作るより一緒になって作った方が良いとも思った。フィリピーノたちとワイワイしながら働くのは日本人にとっても楽しいし、一緒になって作るということで、向こうの人も真剣に養豚プロジェクトに取り組んでもらえると思う。そういう点で、人と人とのつながりは大切だと思った。帰国後テレビを見ていると、次のような言葉が耳に入ってきた。「私は思うのです。この世の中を動かしていくのは、つまるところ人と人の繋がりなのではないか。」このセリフからも生きていく中で、人との繋がりや信頼関係というのは最も大事なものの一つであると感じた。

そんなこんなで、楽しいだけでなく様々なことを考えさせられたキャンプとなりました。自分がタラバハンに行ったことが、少しでも役に立っていることを願って感想文を終わりにします。

参加者の声 2. CHIYO 

今年の春、初めてワークキャンプに参加して、タラバハンの人たちに出会った。そして、またあの人たちに、無邪気な子どもたちの笑顔に会いたくて、参加を決定。・・・ 実は、その前回のキャンプの帰国時に「絶対また来よう!」と決めていたんですけど。

今回のワークは、豚小屋の屋根修理と防波堤の続きでした。村の人、フィリピン人 と日本人キャンパー、スタッフのみんなで仕事します。やり方を教えてもらって、一緒に 汗かいて、仕上げていく。機械はなく自分の身体を使って、作業をしていく。日本では、やったことないことばかりで、正直体力もないため(若くないなぁ)疲れもでました。でも、その内容はとても新鮮で、また、陽気なフィリピン人の冗談や笑わせてくれる話もあり、楽しかったほうが大きいです!あと、何か作業をする時、必ずと言っていいほど協力、手助けしてくれるフィリピン人。手を貸すことが自然にできるのは、見習いたいなって思いました。

そして、家族の一員として迎えられるホームステイでは、フィリピンの生活を体験することができました。日本では(全ての家族ではないにしろ)薄れつつある家族の絆とでも言うのでしょうか、それが体感できました。本当に温かい。家の中で、ナナイや兄弟姉妹と接して、とても居心地が良くて、すごく幸せ♪な気分になりました。私のステイ先は、パン屋さんで、子どもは10人!いっぱいだぁ。働きに出てたり、学校に行ってたりで、全員はいなかったものの、名前と顔を覚えるのが大変でした(笑)。

夜は、なぜか毎晩のように来客がきてました。前回も思ったことですが、いつでも家には誰かがいる!そこの家の人ではないけど、自然にいる!そして、ごはんを一緒に食べていたり。朝起きたら、その家で寝ていたりも・・・!フィリピン人のホスピタリティというものなのでしょうか。でも、色んな人が来て、賑やかな家の中はやっぱり居心地が良くて、楽しかったです。言葉が通じなくても、一緒にお酒飲んで笑いあえる☆寝る時間が惜しいくらいでした。

日本に帰ってきて、また自分の生活に戻ったのですが、やはりまた、フィリピンに帰りたい って思いました。あのタラバハンでの生活、村の人たちと過ごした日々、こっちに戻ってきた瞬間夢だったように思ってしまいます。朝起きて、みんなで仕事して、休憩して、笑って、ごはん食べて、お酒飲んで、いっぱいいる子どもたちと遊んで・・・。時間は緩やかに過ぎてくあの暮らしが、すごく大好きです。 決めたっ!また行こう。 I love Philippines.

参加者の声 3. YUSUKE 

このワークキャンプの感想を、ということなのだが、本当にいろいろなことをさせてもらって、どこから書いていいものやら。‘ボランティア活動’というとこちらから何かを「してあげる」といったイメージだけれど、このワークキャンプは実際、「させてもらった」もしくは「共に体験した」というのが正しい表現だと思う。

日本から飛行機と船と車を乗り継いでタラバハンに着くまでの間は、自分にどんなことが出来るのかというそればかりを考えていた。それでいてビジョンは見えず、結局ワークキャンプのその場その場で起こることに一つ一つ対応していったに過ぎない。そうしていくうちに、私一人の能力がどうこう言うものではなく、皆でワークを成し遂げていくというその総体の結果が意味を持つのだなということが、体感として理解できていった。私がどれだけ石を運んだかニパを縫い付けたかということよりも、私を含めた何人かがここに来ることによってワークキャンプが開催され、その結果として豚小屋ができ、SeaWallができたということが大事であるということだ。

タラバハンでのホームステイの生活においても、何が体験出来るか、何を学べるかと、具体的なことばかりを意図していたところがあり、何度も訊かれた‘あなたはここへ来てよかったと思うか?’という問いに、本心から‘もちろん’と答えられたのはキャンプも後半になってからだったと思う。あえて挙げるならば、フィリピンと日本の生活習慣の違いを発見し、それは土地や気候そして歴史に基づいたものであると学んだということは確かだ。けれども、それらよりも、いつもの日本での生活とは違う生活の中に身を置いたこと、その体験自体がきっと、自分の血となり肉となっていくのだろうなと今、漠然とながら考える。

今まで、観光でならば海外の国のいくつかを旅したことはあり、都市部から田舎まで様々な地域を見てきた。その経験を通じてならば文化の違いや経済格差を意識することはあったけれど、やはり普通の観光では制限が大きく、旅行者に見せられるのは上っ面でしかないのだなと、今回の体験を経てより強く感じられたということもある。発展途上といわれる国の人々の上昇志向の源はやはり、経済面の貧しさからきているという現実を突きつけられた気がする。そこには、日本人が考えるような理想論的な美談があるわけではない。けれども同時に、その結果としての上昇志向の強さは今の日本にはないし、とても前向きな雰囲気をつくっているのも確かだろうと感じる。

ホームステイの最後の朝食で、ホストファミリーの皆が‘お金がないから肉が出せないけど、ごめんね’ということをすまなそうに、でもそう深刻にでもなく言っていたのが印象に残っている。私を家族の一人として見てくれ、でもそれと同時に最大限のもてなしを与えてくれたことに対して、ホストファミリーの皆にはとても感謝している。もちろん、一緒にステイしていろいろ助けてくれた仲間のキャンパー達にも。ありがとうございました。機会があれば、またタラバハンにいってみたいと思う。