青少年育成とコミュニティ開発のフィリピンNGO LOOB

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食と栄養の活動

貧困家庭では、食事の質が乏しく、適切な栄養を取れない子ども達が大勢います。一方、中流家庭では、ファストフードや加工食品、スナックなど偏食が進んでおり肥満になっている子ども達も大勢います。これらは、親の世代が正しい栄養バランスの知識を身に付けなかったために起こる現代フィリピンの食の問題です。私たちLOOBは、教育サポートの一環として、「食の楽しさ・栄養の大切さ」、「食と農の結びつき」を伝えるため、以下の活動を実施しています。

 

栄養食配給

  • 2006年 ごみ投棄場内で週末の栄養食配給をスタート(週1 対象約60人)

  • 2009年11月~2010年3月 同地区で学校給食をスタート(週5 対象約80人)

      (⇒助成団体:公益信託今井記念海外協力基金

  • 2010年6月~2012年3月 学校給食とオーガニック菜園を通じた食育プロジェクト(週5 対象計300人)

      (⇒助成団体:味の素AINプログラム

  • 2012年4月~2013年3月 学校やコミュニティでの栄養セミナーや栄養スナック販売

  • 2014年8月 同地区学校やコミュニティでの栄養セミナーや栄養スナック販売

  • 2014年~現在 支援コミュニティにて週1回の栄養食配給(対象約60人)

     

味の素KKの助成による「学校給食とオーガニック菜園を通じた食育プロジェクト」

  1. 小学校での給食配給と、児童/保護者(PTA)への栄養セミナー

  2. 2010年4月~2012年3月の2年間は、味の素KKの助成を受け、栄養不良と判断された児童計300人に、無料栄養給食(約400回)を配給しました。給食前にはミニレクチャーを実施し、「衛生」、「栄養分類」、「咀嚼と消化」等について教えました。事業目標にした栄養不良児は1年目、2年目とも減少を達成。また、2年間でPTAおよび児童向けに、栄養知識向上に関するセミナーを計8回実施し、これらを通して普段の食事や栄養に対しての正しい知識を普及しました。TCP(学校→子ども→親・コミュニティ)アプローチにより、学校給食やセミナーの対象者だけでなく、受益者の家庭レベル(兄弟や親)でも意識の改善が見られました。

    2011年10月にはLOOBスタッフ5名が科学技術省(DOST)の食糧栄養研究所(FNRI)から講師レベルの養成セミナーを受講し、本事業終了後もLOOBが独自にセミナーを実施していけることになりました。

    食堂を運営するPTAは、自主的に4つの食堂の収益20~30%を2年間積み立てており、2012年6月以降も、独自で給食を運営することになっています。

  3. 子ども達との学校菜園作りと食堂&屋台の献立改善

  4. 荒れ果てていた小学校内の菜園を復活させ、教師や環境クラブの児童と10種類ほどのオーガニック野菜を栽培しました。土壌の改善があまり進まず、学校給食に利用できる収穫にはならなかったものの、担当教師や児童との共同作業により、菜園を学校運営の一部として軌道に乗せることができました。

    オーガニック菜園に関するセミナーは計8回実施し、食と農のつながり(食物連鎖)やオーガニック野菜の良さ、調理セミナーなどを実施しました。調理セミナーの際は、菜園で収穫した野菜を使いました。 有機肥料の投入によって年度末までには土質が少しずつ改善されたので、事業終了後も学校側が菜園を継続していくことになっています。

    食堂の老朽化と教室への転用にともない、PTAが運営する既存の食堂2棟の修復を行ったほか、食堂1棟を新設することができました。全校生徒の目が触れる食堂に、栄養関連のポスター等を掲示しました。各食堂で販売されている市販スナック菓子などを削減することはできなかったが、食堂や屋台運営者に対して、栄養と食品衛生に関するセミナーを2回実施しました。新しい食堂はNutri Canteenと名づけられ、開設式には地元のメディアも取材に来ました。ここでPTAとともにFNRI推奨の栄養スナック(パンプキンブレッド)等の販売をスタートすることも成果のひとつです。

 

味の素KKの助成を受けて実施される学校給食
学校給食スタート!
学校給食スタート!
給食を運ぶLOOBのスタッフ&ボランティア
給食前のミニレクチャーを行う日本人ボランティア
給食を食べる児童たち
給食前のレクチャーを行う日本人ボランティア
給食を食べる児童たち
大人向けの栄養セミナー
子ども向けの栄養セミナー
オクラなどを育てています
児童と一緒にガーデニング
ニガウリなど10種類以上を育てています
児童と一緒にガーデニング